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破天蒼月

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□ 破天蒼月外伝(小説) □

おかげさまで3000HIT☆

ブログランキングのバナーをこっそり(?)おいていたわけですが・・・
皆さんクリックしてくださって
現在の時点で

メイプルストーリー部門ランキング57位
二次小説部門ランキング7位

となってます><。

皆様の暖かい応援のおかげで日々がんばっていけます。
ありがとうございます。
どうかよろしければこれからも見守ってやってください☆

あとなにげに3000HITもすぎました。
恒例の破天蒼月外伝・ロキアルド編をカキカキしますb

↓どうぞ(2006.02.23完成)
『闇に輝く青』

小さな金属音がいくつもなる。
しかし剣を合わせているわけではない。その音は目の前でレイスパフェを必死に食べるメイシャオが出していた。無論レイスといってもモンスターが入っているわけではなく生クリームがまるでレイスのように盛られていることから名付けられたと思われる。
それを半分近くまで平らげてメイシャオは私をじっと見た。
「よくそんなまずい泥水飲めるな」
メイシャオの視線は私のカップに注がれている。カップの中身は何の変哲もないコーヒーである。
「あいにく、パフェなど食べる子供ではないんでな」
コーヒーを一口すすりメイシャオを見る。幼稚さの抜けない紅色の頬をますます紅くしてメイシャオはふくれ面を見せていた。
「いいもん、パフェ食べたいから私は子供で」
口をとがらせていった後再び大盛りのレイスパフェと格闘を始めた。
カニングシティーにいる代表的なモンスター、レイス。そう、私達はまだカニングシティーにいるのだ。それもダークロードが経営する酒場にまだいるのだ。
本来はすぐにペリオンに出発するはずだった。しかしダークロードの頼み事を任されたのだ。それで出発はその依頼が終了してからとなった。
私は確認のため依頼書を再びひろげた。
『最近カニングシティーでは幽霊騒動が起きている。その原因を究明してほしい。もしくは解決を求む』
レイスというモンスターがでるぐらいだから幽霊騒動ぐらい起きても不思議はないと思うがどうやらそうではないらしい。変身能力のないレイスが人型をかたどることはなく今回のような事件を起こせるはずがないのである。
ぼーっとしていた私の前に銀色が現れる。メイシャオの突きだしたスプーンだ。
「ロキアルド!おかわり」
先ほどまで大盛りだったレイスパフェの姿はなく残骸としてメイシャオの頬に僅かにクリームが残る程度であった。
「こらこら、人の金だと思って気軽におかわりするんじゃない。それにそれ以上食べるとピグになるよ」
メイシャオは突きだしたスプーンを引っ込め咥える。
仕草や性格はシュウとは似ていない。しかし、容姿はよく似ている。空色の流れるような髪はそうそうにいないであろう。
「メイシャオのお姉さんってどんなひと?」
途端にメイシャオの猫の目のように僅かにつり上がった目がさらにつり上がる。
「男なんかに姉様のことは教えてやんない!絶対姉様に付きまとう悪い虫になるんだから!」
突然怒り出したメイシャオに唖然としたがすぐに平常を取り戻しメイシャオの前にコーヒーについてきたシフォンケーキをおいた。メイシャオの視線はすぐにケーキに移り食べ始める。どうやらメイシャオは極度の甘党のようだ。

酒場の扉についていたベルが優しく鳴った。どうやら誰かが着たらしい。バーのマスターはすぐに扉の方へ向かって言う。
「すいません。今日は貸し切りなんですよ。また後日お越しください」
「い、いや。客としてきたんじゃないんです。こちらにメイシャオって子がいませんか?」
シフォンケーキに夢中でかぶりついていたメイシャオが声に反応して顔を上げた。
声の主は年はメイシャオと同じぐらいの女の子で軍服のような青いルイマリを着込み、同じくマロという青い帽子をかぶっている。辛うじて瞳と弓矢が赤いが他は髪に至るまで青ずくめだ。
「マオリー!マオリーだ!」
あれほど夢中で食べていたシフォンケーキを置いてけぼりにしてメイシャオはそのマオリーと呼んだ女の子に駆け寄った。
「知り合い?」
あっけにとられながらマスターが尋ねた。
「うん。幼なじみのマオリー。どうしてここまで来たの?」
「フォンロンじぃがメイシャオがかえってこないから探してきてって。で、ルーワンはヘネシス側を私がカニング側をそれぞれ探し歩いてきたの。さあ、ということで帰ろう」
マオリーがメイシャオの手を引っ張ったがメイシャオは断固として動かなかった。
「イヤだ、帰らない!私はペリオンに行って修行することにしたの。フォンロンにそう伝えて!」
何度も何度もメイシャオは顔を横に振り拒否を繰り返す。どうやら力ではメイシャオの方が上のようでマオリーはただ困り果てた顔でそこに突っ立っていた。
「きゃあぁぁっ!」
女性の叫び声が響き渡る。外からだ。
私とメイシャオ、そしてメイシャオにひっついていたマオリーが自動的に外に出る。
叫び声が聞こえた方に私は走った。当然メイシャオも追いかけてきて引きずられるようにマオリーもついてきた。
叫び声の主は美容室の前にいた。いつも町の人の情報を集めて冒険者の依頼する仲介役を担うネーラだった。いつもはきれいに左右に整えられて縛ばられている髪は乱れて目は恐怖の海の中を必死に泳いでいる。
「おい、どうしたんだ?」
「ゆ、幽霊がでた・・の。青白く・・・ぼっーっと」
口は戦慄き、やっとのことで言葉を紡ぎ出す。これ以上の言葉は出てこられないようで口は陸に上がった魚のように苦しげに開いたり閉じたりを繰り返す。
「幽霊か、私の出番だね」
マオリーは弓の弦を弾いてにっこりと微笑んだ。そしてメイシャオは納得したように手を一度軽く打つ。私だけがまだ納得がいかず首を傾げることになった。
「ネーラ、幽霊はどっちに行った?」
ネーラは震える指先で裏路地を指さした。そこはほとんど光の差さない闇の道でいかにも何かがでそうな空間がほっかりと口を開けて待っていた。私はネーラの体を壁にもたれかけさせると裏路地へと足を進めた。

裏路地はカニングシティー特有の高い建物に囲まれて奥に行くに従って一切の光が差し込こまなくなった。
真っ暗になったと一瞬思ったがすぐに光が差し込んできた。出口だ。
「きさま、何者だ!」
裏路地の出口から男の声が聞こえた。後ろで無造作に一本にまとめた長い髪をなびかせ、刀に闇夜の中の光を集めて顔を鈍く映し出すのはカニングシティーの入り口で退魔を生業としている天地だった。
天地の言葉は私に向けられたものではなかった。天地が刀を振る先にエーラが言っていた青白い人影があった。手練れである天地の刀を全て紙一重で避けている。かなりの腕の持ち主であろう。
裏路地からマオリーが弓のみを構えて出てきた。
「彷徨える死者よ。弓切り鳥の翼の下よりあるべき場所へ帰りなさい」
マオリーは弓の弦を鳴らす。不思議な音の波が空間を包み込む。しかし、何の変化も見られない。それどころか青白い人影は音に反応してこちらに向かってきた。
「あれは死者じゃないよ。何かもっと別なもの」
マオリーは素早く背より赤い弓矢を取り出して構える。
「気をつけて!死者よりももっと邪悪な存在だよ!」
マオリーの声よりも影の動きの方が僅かに早かった。青白い人影は私の目の前に立っていた。こんなに近くにいるのに影はいまだに影であった。不気味にぼんやりとした中に口だけがはっきりと浮かび上がり歯をむき出して笑った。
私は後方に飛んで逃げようとした。しかし間に合わない。
影の腕は私の胸へ埋まっていった。
「!」
しかし、痛みはなかった。影は私をすり抜けていった。妙な脱力感が私を襲う。私は腰が砕けたかのように地に座り込んだ。そして同様に影はメイシャオもすり抜けて消えていった。そしてメイシャオもその場に座り込んだ。
「何だったんだ一体・・・」
天地は刀を鞘に収めながら呟いた。

翌朝。
影の気配はすでに消えたとマオリーから聞かされて訳のわからないまま依頼は達成された。
メイシャオの意志は堅くマオリーもついにはあきらめた様子でペリオンへの荷支度を手伝っている。
私も自分の荷物を整理し始めてふと手を止める。
あの謎の影が通り抜けた瞬間、シュウの声が聞こえた気がした。
みつけた・・・・と。
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Date:2006/02/22
Trackback:0
Comment:2

Comment

* 面白いよ^^

待望のロキアルド編でした^^
レイスパフェっていいね。おいしそうだし実際にありえそうだ。そういう細かい設定は流石だと思うよ。
あの幽霊って3章にでてきたシュウ?
2006/02/23 【rokia】 URL #/5LHBRow [編集]

* コメントありり☆

>ロキア
もう恒例行事だよね~☆
1000HIT単位で外伝が進みます☆
だからといってカウンターからまわりさせちゃイヤよ♪
レイスパフェは外せない設定(何
ちょっと自分でも食べてみたかったり。。
幽霊の正体はいかに・・・
2006/02/24 【シュウレイ】 URL #jJa68FlY [編集]

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