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破天蒼月

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□ 破天蒼月(小説) □

月下の舞姫11

明らかに誰かが鞭を上から引っ張ってくれていた。
崖上まで数メートル。
もし引っ張り上げるものが敵意を持つものならロキアルドもルーワンも勝ち目はない。だが、せめてもの抵抗かルーワンは上を睨み続けていた。
ついに崖上に来た。
引っ張り上げていたのは前開きの黒いローブを纏った茶髪の男だった。エルナスにいるにしてはやけに軽装である。年齢は20代半ばから後半といったところか。
男はにやりと笑うとルーワンに手を差し伸べた。
ルーワンは依然警戒は解いていないものの、背負うロキアルドのことを考えたのか、差し伸べられた手を握り崖上に這い上がった。
そしてロキアルドを地面におろして、すぐに紫色の液体が入った小瓶をロキアルドの前に投げた。
「助けてくれたことには礼を言う。だが、何者だ」
ルーワンのボーガンを握る手に力が入った。男の悟ったのか、慌てたように目の前で両手を振り否定を示した。
「まてまて。おれはとりあえず敵じゃないぞ。このあたりで修行していたんだけど、女性の悲鳴が聞こえてな。おれ、女性が困っているの見捨てておけない。俺のポリシーだ」
男は誇らしげに自分を指さしていった。ルーワンは明らかに不可解だという顔をして首をかしげた。とりあえず、敵ではないと認識したようでボーガンから力を抜いた。
「ところで、このあたりにいたヘクタやホワイトパンは?」
先ほどまで周囲にいたヘクタやホワイトパンの姿が全て姿を消していた。ルーワンとロキアルドで倒した死体もない。雪で覆い隠されたにしては早すぎる。
「全部消し炭になってどっか飛んでいった」
男は屈託のない笑顔で言い、指をぱちんと鳴らした。指から小さな炎が上がりすぐに消えた。
「炎術、か」
「そういうこと。おれ、火毒魔なわけね。だからこうして魔法で造られた吹雪を遮ることもできる」
よく見ると男のいる数メートルだけ切り取られたように吹雪が収まっていた。まるで見えないドームの中にいるようになっていた。
「この先に月の下で踊る舞姫がいる。その子を迎えにいたんだろ?早くいってあげなよ、弓切り鳥の巫女さん」
男は屈託のない笑顔を再び見せると突然消えた。それと同時に再び吹雪が巻き起こった。
「!・・・何者なんだ」
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Date:2007/02/06
Trackback:0
Comment:4

Comment

* おお?

パワエリで全快!
でも?もしかして火魔ってぼーさん??
2007/02/06 【Rokia】 URL #/5LHBRow [編集]

*

男前キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
活躍期待☆
2007/02/07 【男前のぼー】 URL #-

*

ぼーさんが・・・
いけてるめんず風です・・・。おかしい・・・。

今後の活躍が楽しみですっ(●´艸`)
2007/02/08 【ねりな】 URL #-

* こめんとありり^^

>ろきあ
全問正解!よくできました!

>ぼーちゃん
これからちょこちょこだすよ!

>ねりなさん
いけているメンズ風・・・その実態は。。。
2007/02/13 【シュウレイ】 URL #NrhtwNsQ [編集]

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