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破天蒼月

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□ 破天蒼月(小説) □

美徳と善行の懺悔10

「サー・・・ジャ?」
一体何が起こったかわからなかった。
サージャはただ眠っていただけだと私は思っていた。
しかし目の前にいるサージャは確かに弱りきって大きな呼吸を肩でしていた。
「ヒールはかけましたけど気休めにしかならないと思います。ごめんなさい、お役に立てなくて」
霞妖は紅い瞳を揺らして頭を下げる。
私は何も言わずサージャを抱きしめた。
「ごめん、気づいてあげられなかった・・・」
「レイラの・・・せいじゃないよ・・・」
小さくか細い声が耳に届いた。
私はそっとサージャから体を離した。サージャはかろうじて細く目を開けてほほえんでいた。
「私の体が弱いから・・・仕方ないの・・・」
「お願い、サージャ。自分を責めないで私にもっと力があればあなたを守れたのだから」
「レイラ・・・私はうれしかったよ。レイラと一緒にいられて・・・みんな、死んじゃっていたけどレイラはいたんだもん」
「・・・知っていたの?」
「うん・・・あの木箱の中のみんなの死体・・・みちゃっていたから」
私は何も言えなかった。サージャは知っていてもなおみんなと一緒にいたかったのだ。

一団の絆

レイラを死してなお山の上で待つ親方達と同じものをサージャは確かに持っていた。それが絆。
「レイラ、お願い・・・みんなのところへ連れて行って・・・」
サージャはそういって私の顔に手を伸ばした。だが届くことなくその手は雪の上に横たわった。
「サージャ!サージャ!」
呼びかけてももはや反応がない。微動だにしなかった。
「・・・我が力となれ。流れを知るもの…破天蒼月」
蒼い光は天へと登った。
「あの光は・・・」
リルカはそうつぶやくが言葉が続かなかった。新たなライカンスロープが攻撃を仕掛けてきたのだ。
私はサージャを霞妖にそっと渡した。
「無茶です、シュウレイさんの体も相当なダメージを受けているのですから!」
「大丈夫、平気・・・」
体が軽い。第2段階目の解放が成功した紋章が守ってくれているのであろう。
右手を天にかざす。厚い雲が空を覆い隠すこのエルナスの地では力は半減するが大丈夫、いける。
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Date:2006/08/13
Trackback:0
Comment:3

Comment

*

あうぅ、幼い女の子なのに可哀想;;
シュウレイさんも身体ぼろぼろで奥義使って平気なのかな??
今後の展開が楽しみです。
2006/08/13 【リルカ】 URL #zQwTZWAg [編集]

* (ノ´▽`)ノオオオオッ♪

コメントが遅れちゃった(´・ω・`)ションボリ
けど表現の豊かさは本当勉強になるっす!
サージャ・・・できれば幸せになってもらいたいよ(_TдT) シクシク
シュウレイの新たな力!?大まかな展開はしてても次回を期待します!
2006/08/15 【Rokia】 URL #/5LHBRow [編集]

* こめんとありり^^

>リルカさん
かなりサージャにはかわいそうな役割を;;
シュウレイもかなり無茶させてますb

>ロキア
幸せにしてあげようとはしていますよb
大丈夫、たぶん(ぁ
あまり期待しないでまっていてくださいな♪
2006/08/15 【シュウレイ】 URL #jJa68FlY [編集]

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