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破天蒼月

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□ 破天蒼月外伝(小説) □

おかげさまで8000HIT☆

なんと7000HITの記念小説を書いている間に8000HITきちゃいました@@;

本当にありがとうです。

さて、そろそろロキアルド編も大詰めかな。

2006/06/30 制作途中。
2006/07/04 まだまだ制作途中。
2006/07/06 完成☆
『炎の闘将』
私は今ありの巣を駆け下りていた。
ジェイが解読してくれた古文書はあまりに損傷がひどく有力な手がかりはわずか『ありの巣ダンジョンの奥』『黒家を』だけだった。ほかは誰かの日記だったようでとりとめもない日常が書きつづられていただけだった。
奥に進むにつれて次第に洞窟は冷えきた。
「なんだかずいぶん冷えてきたな」
ひんやりとはほど遠い。寒いほど洞窟は冷えている。日の光が届かないからという言葉では片付かない。みると天井が凍てついていた。
更に奥に進むと狭い洞窟からいっぺん視界が開けた。
そこには明らかな人工物があった。古代の神殿であろうか。見事な装飾の施された柱が無惨にあちらこちらに転がっていたり斜めになってかろうじて立っていた。
「まだ奥がありそうだな」
道が続く以上、奥に進んでいくしかないようだ。凍てついた古い神殿を更に進んでいく。
寒いせいかドレイクに紛れてちらちらとコールドアイの姿も見える。しかもその数は次第に増えていく。
「まずいな。奴らのすみかが近いのかもしれないな」
コールドアイは1匹1匹はたいした強さではない。しかし、ありの巣ダンジョンの中部に生息するエビルアイと同様に群れる習性がある。数が多くなればやっかいだ。
凍てついた神殿を抜けると狭い横穴がぽっかりと口を開いていた。
のぞき込むとおそらくはコールドアイの大きな一つ目であろう輝きが膨大な数見られた。穴は人一人がようやく通れるほどの広さしかない。
「強行突破しかないようだな」
私はグリースを握りしめた。
「はあぁぁっ!!!!」
下腹に力を込め気合いを入れる。
足は地を蹴り上げた。
狭い横穴のなか、グリースを真横文字に構えてコールドアイの群れを貫く矢のように走り抜けた。グリースは振るわれることなくその刀身にふれるコールドアイを加速と切れ味で引き裂く。
前方に光が見えた。
私はそのまま突っ切った。
入り口に立ちふさがるコールドアイを叩き斬るようにして私は横穴の外へと飛び出した。
再び開けた視界はやはり神殿のような作りだった。しかし、先ほどとは違い天井、壁はむき出しの岩ではなくきれいに装飾されていた。
「ここか・・・」
ちょうど私が立っている場所は壊れた柱の上のようだ。私は身軽に地へと降り立つ。
そこに後ろからさっきのこもった一撃が来る。私は何とか横にかわした。
「タウロマシスかっ!」
巨大な二足歩行の牛に槍を持たせたようなモンスターが牙をむきだしてそこにいた。再び槍が振り下ろされる。しかし斬撃自体は速くない。私は今度は後方にかわした。しかし、後方にかわした瞬間何か冷たいものに当たった。冷たい体に長いしっぽ・・・コールドアイだ。
「しまった!」
時既に遅く、コールドアイの巨大な口は凶悪な牙を持って私の肩へと噛みついた。なめし革の鎧を貫き牙は骨へと食い込んだ。それを見てほかのコールドアイたちもここぞとばかりに噛みつきに来た。
「ちっ、めんどくさいな」
誰かの声が聞こえた。若い女、いや少女の声だ。しかもその声には聞き覚えがあった。その名を呼ぼうとしたとき、
「吹き飛べ!エクスプロージョン!」
爆風はタウロマシスを始め、コールドアイもろとも私を吹き飛ばした。熱に弱いコールドアイたちは次々に死に絶え、なんとか熱と爆風に耐えた私だけがその場に残った。
「ん、なんか一緒に吹っ飛ばしたようだな。おや、ロキアードだっけ?」
どうやら私の存在には気づいていなかったようだ。
私は体についたコールドアイの破片を払い落として立ち上がった。
「ロキアルドです。カイレン殿」
燃えるような赤い髪に翡翠の瞳の彼女、いや彼と言うべきだろうか。ペリオンで出会ったあのカイレンだった。
「ああ、ロキアルドか。こんなのに苦戦するなんてどうした?」
そういいながらカイレンは拳に炎を纏わせてまるで塵や埃を払うようにねじ伏せていく。タウロマシスさえも地に叩き伏せられてその小さな足に踏まれる。
「魔法使い・・・だよな?」
「あん?魔法使いが接近戦やって何が悪い」
カイレンは生き生きとした楽しそうな表情でつぎつぎにコールドアイを引き続き倒していく。
ふと背後から暖かな感覚が感じられた。振り返るとそこには新緑に負けない鮮やかな美しい髪をした女性がいた。どうやら私にヒールをかけてくれているようだ。
「キカ。そいつの回復が終わったら端の方に避難しろ。ちまちましたのは好かん。一気にいく!」
「わかりました。ロキアルドさん、こちらへ」
キカと呼ばれた女性は私へのヒールを終えたようで私の腕をひいて端の方へ避難する。
「我らに祝福を!ブレス!・・・ちょっと破片が飛ぶかもしれないですけど
この辺の柱にしっかりと捕まってください」
キカはそういって自分も柱にしがみついた。私も何のことかわからないが彼女の言うとおり柱へしっかりとしがみつく。
「よし、いくぞ!全てを吹き飛ばせ!エクスプロージョン!!」
先ほど使ったわざと同じ技だがかける対象が違った。カイレンは地に向かって放ったのだ。
地は抉れ、その破片や爆風が次々にコールドアイ、タウロマシスを襲う。もちろん私やキカにも当たる。キカはマジックガードを発動しているようでさほどでもないが私はもろにダメージを受け続けている。それを気にしてかキカが何度かヒールをかけてくれる。
「よっしゃ!いっそう完了。もう出てきても大丈夫だぞ」
カイレンの言うとおりモンスターの姿は消えていた。代わりと言ったら何だが、静粛な神殿は土石に山に変わっていた。
「よし、奥へいくぞ」
そういってカイレンはどんどんと先へ進んでいく。
「まったく、味方にも被害を及ぼすなんてむちゃくちゃな戦い方だな」
「ごめんなさい。カイレン様は炎の闘将とも呼ばれていらっしゃる方で豪快な戦いをなさるのです」
独り言を言ったつもりが返答がかってきた。みるといつの間にかしずしずとキカが隣を歩いていた。あまりに気配がなく私はびっくりして一瞬体を揺らした。こんな瓦礫の上を歩いているのにキカは足音を一切立てない。お淑やかな女性を感じさせるがどうやらただ者ではないようだ。
「おーい、遅いぞ!」
カイレンが遠くで呼んでいる。
そういえば先ほどから一切モンスターが出ないと思ったら横に熱と拳圧でぼろぼろになったモンスターが転がっていた。どうやらカイレンが倒しながら進んでいたようだ。それでも歩く速度は一切変わらない。かなりの腕前であることを感じさせた。
ついに神殿の奥まできたようで大きな扉がそびえ立っていた。扉は重く、私とカイレン二人がかりで開けた。
重々しい音と共にさらに冷えた空気と薄暗い空間がそこに姿を現した。
「おい、キカ」
「・・・カイレン様、これは・・・」
そこには凍り付いた空間がただあっただけでほかは何もなかった。
「どうやら、本当に封印は解けているようだな」
カイレンはどっかりとその場に腰を下ろした。
「で、聞きそびれたがロキアルドは何故ここにいた?」
カイレンは私を睨み付ける。拳に炎が宿る。返答次第では戦う様子を示しているのだろう。
貴重な手がかりを渡すのは惜しいがカイレンの実力は先ほど見ている。無駄な戦闘は避けた方がいいと判断し私は鞄からあの老婆から手に入れた古文書を出した。
「これにありの巣ダンジョンの奥に黒家の何かがあると書かれたいたからきました」
カイレンは私の手から古文書をとるとぱらぱらと中身を確認した。
「古代文字だな・・・王・・・蒼牙。ほぉ、これは4家戦争時代の蒼家当主の妻である王蒼牙の日記のようだな。なるほど、それならば書かれていても不思議はないか」
「で、結局ここは何なんですか?」
「ここは黒家の墓場だよ。みろよ、門番が目を覚ます」
ほの暗い神殿の小部屋に地の底から響くような咆哮が木霊した。
「ジュニアバルログ、あれが門番さ。あいつは倒されても時間さえたてば復活する。しかし、それにはかなりの時間が必要だ。あいつがいなかったと言うことはここの封印がかなりの間とかれていたということだ。」
「カイレン様、いかがなさいますか?」
「一旦里へ戻り、リショウの判断を仰ごう。ロキアルド、ここにいてもいいがもうここにはこれ以上の手がかりはないぞ。ここはもぬけの殻だ」
「くっ、また振り出しか・・・」
そう嘆くとカイレンは私を見てにやりと笑った。
「そうだな、一ついいことを教えてやるよ。あのあとお前がシュウと呼ぶシュウレイから手紙があってな。シュウレイはこれからオシリア大陸に渡ると言っていた。追いかければ会えるんじゃないか?」
「オシリア・・・大陸。新大陸か・・・」
オシリア大陸はビクトリアから遠く離れた新大陸のことだ。エリニアから船は出ているが私はまだいったことはなかった。
「あと、いいものやるよ」
カイレンはそういうと何を考えたのか、門番であるジュニアバルログの巨体を殴りつけて喉を打ちとどめを刺した。
「もっていけ、昔この地に封印した武器の一つである聖天君主の祝福を受けたグリュンヒルだ。そのグリースもなかなかのもののようだがこのグリュンヒルには敵うまい。それを持っていってシュウレイを守ってやれ」
カイレンの小さな両手に握られたグリュンヒルを握る。グリースよりもさらに重厚感あるグリュンヒルは私の手の中にしっくりと収まった。黒い刀身は鈍く輝き、マオリーから聞いた聖天君主の祝福を受けた剣とは思えない妖艶な輝きを放っていた。
「シュウレイを・・・守るか。俺にできるだろうか」
街道の町で別れたシュウ・・・いやシュウレイの姿は今でも鮮明に思い出す。扇子を構え繰り出す彼女の技の数々。守られるほど弱くない。寧ろ自分が足手まといになるのではないかとすら思える。
「さあな、今度のお前次第だ。では我々は急ぐのでじゃあな」
キカがそのカイレンの言葉と同時に何かの帰還書を破り捨てた。紙片が舞う中二人の姿は消えていた。
私は鞄からエリニアの帰還書を取り出して暫しその場に黙って立っていた。
「いくか、オシリアへ」
そして決断した。
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Date:2006/07/06
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Comment:5

Comment

*

10000HITはおいらがもらいます。


by怪盗ティス
2006/06/30 【texisu】 URL #-

* こめんとありり☆

>ティスさん
おっと。怪盗にねらわれてる@@;
2006/07/04 【シュウレイ】 URL #jJa68FlY [編集]

* 文句なし!

いあ・・・ついにグリュンヒルをゲットですな!
ロキアルドならシュウレイを守れる!
てかカイレンさま強くてすごいъ( ゚ー^)イェー♪
バルまでも秒殺・・・(_Д_)アウアウアー
次回更新も楽しみです。
10000HITまであとわずか・・・[壁]д=) ジー
2006/07/06 【rokia】 URL #/5LHBRow [編集]

* いやいや…

魔法使いは接近戦やってなんぼ!
エクス・アイスト・レイ…
全部接近して撃つじゃん(ぁ
投げゾクとは違うのだよ!投げゾクとはぁ!!((
2006/07/07 【でんみぃ】 URL #USanPCEI [編集]

* こめんとありり^^

>ろきあ
カイレン様は強いよb
無茶苦茶な人だけどね♪

>でんみぃさん
確かに魔法使いはなにげに接近戦ですよね@@;
ちなみにこのカイレン様はファイアアローを拳に宿して戦ってます。真の殴り魔です@@;
2006/07/08 【シュウレイ】 URL #jJa68FlY [編集]

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