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破天蒼月

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□ 破天蒼月(小説) □

浮き雲の旅7

こぢんまりとした一軒家。中は薄暗くオルビスの晴れ渡った空に比べると対称的であった。
「スピルナ様~」
サージャが主・スピルナを呼ぶ。
「おやおや、賑やかだね」
暗闇の奥から声がした。かつかつと杖のつく音とともにスピルナらしき老婆が現れた。まさに魔女であろうという、穏やかな顔とはかけ離れた顔つきだがそれでもサージャに精一杯の笑顔を見せている。
「よくきたね、サージャ。そこにおかけ。そこの若い娘さんも」
何もない場所に二人がけのソファが現れていた。スピルナの魔法だろうか。そして、私とサージャが腰掛けた後スピルナの表情は一変し、その顔つきにふさわしい険しい表情となって親方をにらみつけた。
「今回もまたやっかいなことを持ち込んだね」
「まあまあ、今回で最後ですよ」
親方は左右に手を振って苦笑いした。スピルナはそれをじと目で見つめながら水晶玉の前に座った。
「じゃないとこまるわい。まあ・・・いい、おまえさんがたの探すものはエルナスにあるよ。しかし、昔と違いあのオルビスの塔ができた今は馬車は通れないね」
「そこを何とかお願いします」
スピルナはため息をつくと仕方ないといった表情で引き出しからいくつかの紙切れを出した。
「昔オルビスの塔ができたころにハークルという男がつくった魔法石の書だよ。これを使えば何とかいけるだろうさ」
「恩に着ます」
親方は笑みを浮かべて懐に魔法石の書をしまった。
「ではいってまいります」
親方は一礼をすると外へ出る。サージャのその後に続いた。私も続こうとしたがスピルナに羽織の裾を捕まれた。
「若い娘さん、あんたは蒼家のものだろう。あんたにはたくさんの出会いと別れがこれからあるよ。たぶん、今回の旅はつらいものになる。覚悟しなされ」
「・・・え」
スピルナの話がゆっくり聞きたいと思った。しかし、しびれを切らしたサージャが再び家の中に入ってきて私の手を引きスピルナと引き離した。
スピルナは何も言わずただ静かに手を振って私たちを見送った。
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Date:2006/05/07
Trackback:0
Comment:4

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* そっか(´・ω・`)ションボリ

つらい旅が待ってるのか・・・
きっとシュウレイと愉快な仲間たちなら乗り越えられるよ!
次回更新も楽しみです!
2006/05/07 【rokia】 URL #/5LHBRow [編集]

*

つらい旅・・・
これからが本番って感じですね。
ちょっとワクワク。次のお話楽しみにしています^^
そして、ついにエルナスだ><b
2006/05/07 【リルカ】 URL #zQwTZWAg [編集]

*

うき‐ぐも【浮(き)雲】
1 空中に浮かび漂っている雲。
2 物事の落ち着きがなく不安定なさまのたとえ。「浮き」と「憂き」をかけて用いることが多い。「―の生活」


加えて今回の占いですか…
毎回、タイトルと物語のリンクがウマイ><;
シュウレイ…どうなっちゃうのかしら(ドキドキ)
2006/05/08 【でんみぃ】 URL #-

* コメントありり☆

>ろきあ
愉快な仲間たち万歳☆
ちょっとつらい展開になるかもだけどがんばって書きますb

>リルカさん
エルナスに話が飛びます。
ちょっとエルナスの話が長くなるかもデス♪
リルカさんの故郷ですなb

>でんみぃさん
お褒めにあずかり光栄です^^
タイトルにはある遊びが含まれてます。
そのルールを守りながら話のイメージにあったタイトルを決めているわけですが・・・
2006/05/13 【シュウレイ】 URL #jJa68FlY [編集]

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